こんにちは、HIROROです。
今回は世界救世教の教団「一元化」につきまして、
まずは基本的なところからおさえていきたいと思います。
一元化はかなりヘビーなテーマでして、
取り扱いを誤ると大炎上しそうで怖いのですが、
一方で教団史の中でも特に分かりにくい部分でもありますので、
まずは事実関係を整理するところから始めてみます。
(HIROROの意見は述べず、まずは時系列に並べてみます)
■教団一元化前後の年表
1964年:北海道・四国・九州の3地域で地区制を導入
1966年:光映教会独立(小野田松造会長、現・救世真教)
1969年:三好康之氏、顧問退任
1970年:2月、松本明重氏、外事対策委員長就任
4教会離脱
秀明教会(小山荘吉会長、現・神慈秀明会)
五光教会(後藤英男会長、現・MC救世神教)
黎明教会(多田光行会長、現・世界救世教黎明教会)
青光教会(中村一郎会長、現・世界救世教会)
1972年:3月、18教会教会長ら一元化反対グループから公開質問状
内12教会は復帰、6教会離脱
隆光教会(石坂隆明会長、現・みろく神教)
五三教会(多賀憲次会長、現・MC救世神教に吸収)
大栄教会(中島康邁会長、現・聖観音教会)
光祥教会(中川徳蔵会長)
博愛教会(大久保智正会長)
長生教会(小田部正会長)
6月、64教会の一元化認証を文部省に申請
8月、神成教会(大沼光彦会長、現・救いの光教団)離脱
11月、63教会の一元化認証
1973年:西光教会岩永(宇品)支部(岩永佳誉子支部長、現・岡田茂吉研究所)離脱
先行研究では、この一元化をめぐって多くの分派教団が生まれたとされます。
確かにその通りだとは思いますが、よく見ますと各教団(教会)の分派離脱の時期は異なっています。
また、よく「6教会」(隆光・五三・大栄・光祥・博愛・長生)として取り上げられるのですが、
実際はそれとは別に神成教会と西光教会岩永支部も独立していますので、余計にややこしいです。
そこで今回は一元化により分派離脱した教団(教会)につきまして、
以下の通り、5つの時期に区分整理をしてみました。
第1期(1966年):光映教会
第2期(1970年):4教会(秀明・五光・黎明・青光)
第3期(1972年3月):6教会(隆光・五三・大栄・光祥・博愛・長生)
第4期(1972年8月):神成教会
第5期(1973年):西光教会岩永(宇品)支部
少しだけ分かりやすくなりましたでしょうか?
ただ、この他にも1971年には神成教会牛込柳町支部長の長島すゞ子氏が
黎明教会の東京支部として活動(現・東京黎明教会)するなどの動きもあり、
全体像の解明には力及ばずで申し訳ございません…。
また次回以降で教団一元化前後の組織図などを解説してまいります。
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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