こんにちは、HIROROです。
今回は岡田茂吉文庫の第75回目としまして、
前回に続いて中村力氏の著書、『明主様に学ぶ 第二集 道ひとすじ』を紹介します。
明主様に学ぶシリーズは全三冊あるようでして(※第三集は未読のため別の機会に紹介します)、
前書に続いて中村氏の知識と経験に基づいた、分かりやすい話が纏められています。
さすがは元総長というだけあって、一つの話をする際には、ただのおかげ話の紹介ではなく、
生物学者、文学者、海外の偉人、儒者、宗教学者、外交評論家、禅僧、精神分析学者など、
幅広い分野の人々の意見などを取り入れながら分かりやすく解説しています。
内容につきましては下記目次の通りとなっていますが、
中村力氏の父・中村海老治氏についてちょっと調べてみましたのでご紹介します。
本書で、海老治氏は長野に生まれ、東京に出て薬屋で丁稚奉公をした後、
大阪で中村工業所という靴クリーム製造工場を経営していたところ、
娘(力氏の姉)が結核にかかり、浄霊で治癒したことを機に入信したことが記されています。
なお、海老治氏は教団役員・造営部長と神聖教会の教会長を務めるなど幹部メンバーでした。
HIROROが国会図書館デジタルコレクションで調査しましたところ、
中村工業所について『興亜日本建国史』の中に見つけましたので紹介します。
記事によると、海老治氏の義父・中村元三郎氏は関西大学を卒業した後、日露戦争に出征し、
郵便局勤務や養鶏業にも従事した後に靴クリーム製造の中村工業所を立ち上げたとされます。
元三郎氏には子供がいなかったため、昭和5年(1930年)に海老治氏を養子にむかえたそうです。
そのほか、『商工資産信用録』(昭和12年版)にも以下の記事が載っていました。
(「正味見代」「信用程度」の「X」「D」は2000円以上3000円未満です)
それから、後に救世主教を立ち上げた牧喜之助の牧電気商事株式会社の
取締役にも海老治氏の名前が見られました。(『帝国銀行・会社要録』第38版)
よく見ますと他の取締役の石原幸作氏や監査役の竹田榮三郎氏も教団関係者のような・・・
本書は中村力氏の御子孫の方に貸していただきました。
ありがとうございました(^^)
①タイトル
『明主様に学ぶ 第二集 道ひとすじ』
②著者・編者
中村力
③出版社
東光
④出版年月
1994年12月
⑤サイズ
四六判
⑥頁数
237頁
⑦目次
第一章 父ーそしてわが専従の道
父ありて
入信
父の教えーそして布教
開拓布教の喜び
生きている開拓布教の体験
第二章 行動する「愛の博士」
「東方の光」ー明主様
『一番悲しまれるのは神・・・』
「夜の世界の住人」から「昼の世界の住人」へ
人間力では取り除けない「エゴ」
自分のために汲々としない自然界
自分を「私有化」しない「利他値」の高い人
”愛の発露”が浄霊力の源
マザー・テレサを感動させた坊や
役に立たない信仰の”ペーパードライバー”
誰もがなれる「愛の博士」
雪をかき分けて駆けつける
頬に光るひと筋の涙
第三章 光は光で人を招く
父親への心の葛藤
凍てついた心が浄霊のみ光で・・・
病棟に拡がる「救いの輪」
父親との新たな出会いが生んだ「魂の目覚め」
自分の使命を自覚させる「出会い」
魂からの向上が可能にする素晴らしい「出会い」
「光の人」は「光の友」を招く
第四章 論より行動
今という時代が求めている「本物志向」
『信仰の種類』
老婆に天狗の鼻を折られた修行者
「真善美」が融合調和した信仰
ハンディキャップをチャンスに変えよう
鍛えて鍛え上げて生まれる名刀
足もとを見つめる
大地を辱めてはいけません
ささいな事に現れる人間性
まず、悩める人の声に耳を傾けよう
「今から自殺します」
本教は実践主義、行動第一主義
第五章 雨の日には雨の日の生き方がある
無手の人、大石順教尼
カナリヤが人生開眼の師
苦難の闇のかなたにある「光明」
全財産を焼失して、神様に与えられたもの
「感謝」から「報恩」へ
感じの良い人
家の中にいる八人目の敵?
家庭の中に蔓延する否定語
最善を尽くし、神様にお任せを
星を見ながら浄化者訪問
半日歩いて訪問、そして半日歩いて・・・
何事も明るく前向きな想念で
絶対天にブツブツ言うな!
「みみず」の生き方に学ぶ
第六章 心を輝かせる「真の教育」
立派で有為な子供達に育むために
生命軽視の背景にあるもの
「死は病院にあり」
『親は木の幹、子供は枝』
「逃げたらあかん」
知育以上に大切にしたいもの
人間は二度この世に生まれる
子供達の「範」を示す先達としての大人
神様との約束を守る父親の姿
母親から消えた笑顔
透明人間化した父親
第七章 共に学び、共に育ち、共に創る
男尊女卑から男損女肥の時代へ
生かすも殺すも「私の一存」!
人格の陶冶に努める場が「家庭」
「昼間のパパは光っている」
父親は「一伝道師」的存在に
家族のご機嫌に関心をもたれた明主様
夫婦の理想的な関係は「男女合権」
父の愛情と母の愛情
父と母の愛は「車の両輪」
「どろろ」の父の愛と母の愛
生きる規範を教え遺した父
宗教心をつくる家庭教育
尊敬される親とは
「おはぎ」が教えた正直に生きる尊さ
自分だけは誤魔化せない「噓偽り」
「順序」から育つ「思いやり」の心
家庭に作りたい「神様を中心としたリズム」
「浄霊」は、「生命尊重」の大切な教育
第八章 明主様につながる「光の道」
互いに認め合い、苦労も喜びも共に
『神様と毒は舐めるな』
世界を左右する鳩の足音で来る思想
荒地から森を蘇らせるように・・・
時代苦を直視し、行動された明主様
第九章 「ひたむきさ」の中に宿る神心
生きがいが基盤に立つ御用奉仕
自分のやることを明確にし、即実行を
世界で起こっている劇的なパラダイムの転換
自分の生き方に意義を見出す尊さ
山火事を消そうとする小鳥の努力
最も戒めるべきは「われよしの心」
大切な自発性、集中、反復、持続
ただ黙って扇を使う禅師
御教えと自分自身の融和
豊かな時代に生きる苦しみと悲しみからの開放
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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