こんにちは、HIROROです。
今回は岡田茂吉文庫の37回目としまして、
岡田齋『歌集 藤の庭』を紹介します。
本書は1978年から1983年の6年間に詠まれた1560首が選歌されています。
前回の『歌集 花にも黙して』が昭和52年(1977年)までの歌を集録していましたので、
本書はその続きという位置づけです。
前回の『歌集 花にも黙して』では序文・跋文に多くの著名人や教団幹部が文を寄せていましたが、
本書では岡田齋氏による「あとがき」のみと簡素化されています。
ちょうど教団のゴタゴタが始まったころの1985年出版という影響もありそうですね。
あとがきの謝辞では畑和子氏に対して感謝の言葉を綴っていますが、
畑和子氏に関しましては以前取り上げました『歌集 孤独のなぐさめ』の森川郁三氏も師事していました。
その他、前著で跋文を記した阿部正路氏(文学博士)、
世界救世教『写真集 岡田茂吉ー光の生涯ー』にも寄稿した戸田義雄氏(文学博士)、
宗教学者で和歌にも詳しかった植田重雄氏(文学博士)にも
御礼の言葉を述べていることから岡田齋氏の交流関係をうかがい知ることができます。
毎回のことで大変恐縮ですがHIROROが気になった歌を数首取り上げさせて頂きます。
この時を MOAの 扶(たす)け合い 隈なく届くと きくぞうれしき
因縁の 浄化といえど 障りなく 教団(その)あるための 陰の役なる
創業の 躍動ふたたび 見るごとき 浄霊(きよめ)の霊験 おちこちに顕つ
本書もMOAセンターなどで見かけますので是非手に取ってみて下さい。
①タイトル
岡田齋
②著者・編者
『歌集 藤の庭』
③出版社
エムオーエー商事
④出版年月
1985年2月
⑤サイズ
A5判
⑥頁数
333頁
⑦目次
昭和五十三年(一九七八)
昭和五十四年(一九七九)
昭和五十五年(一九八〇)
昭和五十六年(一九八一)
昭和五十七年(一九八二)
昭和五十八年(一九八三)
祭典歌集
あとがき
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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