こんにちは、HIROROです。
三回目のワクチン接種で3日ほど寝込んでおりました…。
今回は先日購入しました新生教団(現いづのめ教団)関連本の中から、
『別冊現代宗教 世界救世教 第二の創業に向けて』の解説を行います。
(岡田茂吉文庫の第33回目です)
本書は再建派(中野隆明(川合輝明)派)と新生派(松本康嗣派)の対立が
明確になった昭和61年(1986年)4月16日の理事会から8カ月後に出版されました。
出版当時はMOA美術館は休館されていまして、教団総本部事務所を再建派が占拠し、
救世会館は新生派が押さえ、MOA商事プラザ売店を巡って流血事件が発生するなど、
絶賛大混乱中でした(このあたりは別に取り扱いたいと思います)。
内容は完全に新生派を支持するもので占められていまして、
また中野隆明氏(再建派)と再建派を支持する『中外日報』の批判が目立ちます。
対談記事や寄稿文から構成されていまして、執筆者・所属(当時)は以下の通りです。
(本書7頁より引用)
早川和廣(ルポライター) ※のちに幸福の科学についても記したそうです
北村勇(世界救世教・全国信徒代表者会会長)
酒井勝正(世界救世教・岐阜県本部信徒) ※大手電機メーカーのサラリーマンとのことでたぶんこの方です
佐藤吉彦(東京都)、鈴木秀雄(静岡県)、中元光一(兵庫県)、二村春治(愛知県)、前田源一郎(神奈川県)、橋本秀夫(山口県)、真方寅徳(宮崎県)
信保修平(世界救世教・責任役員)
徳江幸隆(世界救世教・専従職員)
佐野武彦(世界救世教・専従職員)
青木輝治(世界救世教・専従職員) ※のちに株式会社瑞雲の常務取締役になられたようです
貝藤芳孝(世界救世教・専従職員)
山本成希(外務班)、原輝彰(外務班)、吉岡弘(信徒)、山本芳子(信徒) ※山本氏・原氏はGoogle検索しますと別の方のブログとかでも出てきますね・・・
福岡甲児(世界救世教・編集委員会委員長) ※未見ですが『福岡甲児著作集』がいづのめ教団から出版されています
武田崇元(神道霊学研究家)
梅原正紀(宗教評論家)
丸山実(『新雑誌X』編集長)
西川達雄(熱海商工会議所専務理事)
朝倉治彦(国学院大学講師)
新生派の人脈が分かる貴重な本ですね。
たまに古書で出ていますので目次を見て興味を持たれた方は購入してみてください。
①タイトル
『別冊現代宗教 世界救世教 第二の創業に向けて』
②著者・編者
小鷲知久
③出版社
南斗書房
④出版年月
1986年12月
⑤サイズ
B6判
⑥頁数
280頁
⑦目次
第二の創業に向けてー松本康嗣世界救世教総長に聞くー 早川和廣
信徒の時代が始まりだした 北村勇
世界救世教よ、蘇れ! 酒井勝正
信徒座談会 信徒はなぜ立ち上がったのかー教団新生の主流は信徒だー
佐藤吉彦 鈴木秀雄 中元光一 二村春治 前田源一郎 橋本秀夫 真方寅徳
真の一元化を求めて 信保修平
匿名座談会 <直言>新生教団への憂いと願い
専従者の手記
神は偽れない 徳江幸隆
新生教団への私の思い 佐野武彦
専従者の道を歩んで 青木輝治
優しいから強くなれる 貝藤芳孝
座談会 試練の中での人材育成ープラザ売店接収をめぐってー
山本成希 原輝彰 吉岡弘 山本芳子
世界救世教の当面している諸課題ー教団運営の一着眼として 福岡甲児
神道系教団の現代における使命ー世界救世教の低迷を憂えるー 武田崇元
大本教の教主観とその神的論理 梅原正紀
世界救世教改革問題と報道論調ー本質を抜きにしたマスコミ操作の実態ー 丸山実
書評
信仰改革の原点を照射する『世界救世教の新生を求めて』『新生する世界救世教』
粗雑な妄想の所産『共産主義に狙われる宗教界「世界救世教」紛争の本質』
内紛をくぐって新生へ『改革を選択した世界救世教』
《MOA美術館休館に抗議する》
熱海全市民は開館を願っている 西川達雄
教団内紛の生み出した愚行 朝倉治彦
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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