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江川勝利『明主曼陀羅』第一部上巻(@岡田茂吉文庫)

岡田茂吉文庫
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こんにちは、HIROROです。

今回は岡田茂吉文庫の第49回目としまして、
江川勝利『明主曼陀羅』第一部上巻を取り上げます。

『明主曼陀羅』は第一部上巻・第一部下巻・第二部の計3冊で構成されていまして、
今回はそのうち第一部上巻の紹介を行います。

本書(+残り2冊)ですが、本ブログ岡田茂吉大学を開設しました初期より
応援して下さっているT様からご寄贈頂きました。誠にありがとうございます。

さて本書の筆者である江川勝利氏ですが、
以下の通り、岡田茂吉在世時に世界救世教に客員として招かれ、
その後は前回取り上げました浄霊医術普及会に移り、
機関紙「光友」に連載し、それをまとめたものが本書となります。

 世界救世教の教祖 岡田明主様より客員として好遇され、
 その没年後は現世界浄霊会に移籍して、私(明一)と信仰が
 その没年まで続いた江川勝利氏に浄霊会光友紙上に連載した
 「明主曼陀羅」を世に送り度いと思う」(「序に代えて」より引用)

本書の特徴としましては、江川氏の人脈を活かして様々な人にインタビューを行い、
岡田茂吉の輝かしいエピソードだけではなく、マイナスとなる事項も盛り込んで、
「たとえ欠点多き記述に終ろうとも、埋れた資料を生かして、岡田明主の全生涯の
足跡を辿り、宗教家としての教えを考察し、全人格を生神様としてではなく、
多彩な人生行路に現われた人間性をも見詰め、また宗教史、社会史の上から
捉えて意義づけたい」とのポリシーで記されています。

そのため上巻においては、他の岡田茂吉関連本では語られないような
HIROROも初めて見たエピソードが盛りだくさんでした。

(例)
・岡田虎次郎(※岡田茂吉とは別人)が考案した「岡田式静坐法」が
 明治末から大正期に東京で大流行していて、教祖をその人と勘違いして
 大日本観音会に入会した人もいた
・また岡田虎次郎が述べた「争い、病、憂いもない」という用語は、
 のちに岡田茂吉が多用した「病、貧、争」と酷似している
・東光男が撮った霊写真はトリック写真であったが誰も見破れなかった
・旭ダイヤモンドについて裁判沙汰となったこと、
 また張り合わせた硝子の破片がすぐにはがれてしまったり、
 破片と破片の隙間が汚れて黒くなるなど不具合も多く
 すぐに飽きられてしまった

後半は大本を中心に天理教・創価学会など新宗教全般について論じていて、
元々「光友」に連載していたものを編纂したこともあり、若干編集に一貫性がないことと、
そもそも記載されている内容がやや難解であるため、少し読みづらいかもしれません。。

たまにヤフオクやメルカリで出品されていますので、
興味がある方は購入してみてください。

①タイトル
『明主曼陀羅』第一部上巻

②著者・編者
江川勝利

③出版社
世界浄霊会

④出版年月
1997年5月

⑤サイズ
A5判

⑥頁数
412頁

⑦目次
序に代えて
まえがき
立教の産声
開教と受難
観音運動とその宣言
大光明世界の建設
 序論
 病貧争絶無の世界
 観世音菩薩の御本体
 三尊の弥陀
 ミロクの真相
 三位一体
 東方の光
 世界統一
 大宗教の発祥地点
 東京が中心
 明の世界
 暗中模索
 宗教の使命
 真の救い
 膏薬張りの救い
 観音力
 光の玉
 教主と瀆罪主
 現当利益
 低級宗教
 支配階級の改心
 幸福の家
 病気の原因と其解消
 宗教と科学
 目下罪障消滅中
 死の宣告から救はれた話
原点を尋ねて(一)
 日本式健康法の提唱
 日本人と白人の相違
 観音運動は一切の病気治しなり
 病気及び絶対健康法の原理
 火の治療と水の治療
原点を尋ねて(二)
 腎臓医術と若返り法
 人口問題と本療法
 本医術の施術
 心臓医術
観音会、マスコミに載る
観音力の大先生霊妙不思議な御利益
病貧争
岡田式静坐法
 伝え聞いて京都から
 生来の頭痛もなおる
 岡田哲学流行語に
霊写真
観音会発展の素因
 麴町警察署への答申書
 経歴
 観音力ト吾等
 日本観音教団 大要必携
 日本観音教団趣旨書
 教義の大要
 日本観音教団、講習要項
 日本観音教団、分教会規則
御讃歌変遷
はしがき
盂蘭盆に思うこと
み教えは誰がため
宗教とは何か?
一隅を照す
病気災厄の因
教祖の出生
末法の行者(一)
末法の行者(二)
末法の行者(三)
明主大本入信
大本 開祖が通り、通らせられた道
王仁三郎の前身
王仁三郎登場
お筆先
浅野和三郎入信
世上の大本評
聖師の性格

イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)

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