こんにちは、HIROROです。
今回は岡田茂吉文庫の第十二回目としまして、
世界救世教 教団史編纂委員会『明主様と先達の人々』の解説を行います。
本書は立教50周年を記念して1986年にエムオーエー商事から発行されました。
概要につきましては、あとがきの記載の通りですのでそのまま引用しますが、
去る昭和五七年、教祖生誕百年を記念して出版された「東方之光」は、
当然、教祖中心の記述ですが、本書の方は、先達の体験、信仰行を通じ、
改めて教祖を景仰させていただくべく、教祖と先達とのかかわり合いに
重点がおかれました。
と、岡田茂吉に関わった人物を中心とした編集となっています。
つまり、前作の『東方之光』の編集過程で得られた情報を
関連人物ベースにまとめることで有効活用したともいえるかもしれません。
目次では人名が羅列されていますが(実に140人分!)、本文では人物ごとの項目はなく、
各題目の文中に登場する人物の人名がピックアップされて目次を構成しています。
個人的に気になりましたのは(いい意味で)、本書が発行された当時、
既に分派教団として分かれていた教団に関わった人物も取り上げている点です。
(大沼光彦:救いの光教団、木原義彦・竹田光生(栄三郎):新健康教会、など)
教団史の表舞台にはあまり登場しない人物も取り上げていますので、
岡田茂吉研究を行う上では欠かせない一冊といえます。
なお、HIROROは未見ながら、同年(1986年)6月に発行された中野隆昭総長(再建派)の発刊挨拶版や、
1987年に世界救世教(エムオーエー商事ではなく)から新装されたものなど、
同書名でいくつかの種類があるそうです。時代を感じますね・・・。
※写真を撮り忘れましたので世界救世教いづのめ教団の出版案内のリンクを張っておきます
①タイトル
『明主様と先達の人々』
②著者・編者
世界救世教 教団史編纂委員会
③出版社
エムオーエー商事
④出版年月
1986年4月
⑤サイズ
A5版
⑥頁数
465頁
⑦目次
教祖論文 宗教文明時代
序
『明主様と先達の人々』に寄せて 世界救世教 教主 岡田斎
発刊に寄せて 世界救世教 総長 松本康嗣
一、草創のとき
1 生い立ち
2 委しのまにまに
3 神秘の探求
4 神業の展開
竹村良三
岡庭真次郎
岡庭通明
5 神劇の俳優
正木三雄
山室某
谷口皆吉
6 新聞配布の行
中島一斎(一)
中島暉世子
荒屋乙松
荒屋和作
木原義彦
武田親和
武田義夫
渡瀬範一
多田愛子
7 独立への道
井上茂登吉
清水清太郎
二、宝山荘時代
1 立教
2 事件相次ぐ
武井良英
竹内慶治郎
円城寺五郎治
川上吉子
飛弾友三
3 治療解禁
長谷川なみ
森山卓司
田辺浩晴
田辺万代
渋井総斎(一)
進藤玉枝
4 教祖の講習を受けた人々
箕浦二郎
高頭信正
小林秀二郎
坂井多賀男
原清作
林光夫
樋口啓三
百海聖一
堀内照子(一)
平本直子
岩松栄
5 中野支部の幹部
矢代治
川合輝明
鬼頭明
森山実太郎
樋口喜代子
阿部照代
阿部晴三
阿部実
6 日の出会
(1)新宿の角筈
大久保政治
平良国康
篠原東代彦
篠原ミホ子
内藤らく
二本木暉子
小泉守之助
大西秀吉
稲葉啓行
斉藤貴和子
平野壮輪
稲葉幸子
井口啓光
田原和子
(2)モラロジー会員を中心に
①関東方面
大沼光彦
渡辺勝市
川端広光
滝春之助
榊原英夫
成瀬開造
柴田雄太郎
②関西方面
堀中市治
竹田光生
北方徳太郎
石原幸作
中谷種彦
青木賢吉
中村海老治
早川啓二
7 大和会
志保沢多計司
長村卯太郎
大槻恭嗣
小川栄太郎
藤枝真和
小山正男
小山ウメノ
湯本栄作
8 上層部・知識階級へ
堀内照子(二)
野々山キエ
稲川栄一
市川信裕
三、戦後の発展
1 天国会の人々
山本二郎
入江惟郎
大草直好
山下真護
飯塚三幸
鈴木政雄
中橋康雄
中橋寿恵子
山田坦
高見甲子男
安東明
坂本道則
西垣博美
西垣寿太郎
高垣春松
岸浩真
飯野卓
中島一斎(二)
2 五六七会の流れ
水野栄作
後藤陽吉
後藤春美
長尾磐根
後藤金三郎
村瀬一雄
山本慶一
水谷光映
沢田秀雄
寺村光生
西村良光
山口峰仙
後藤光昭
小川哲夫
宇野啓吉
清水栄作
原庄一
佐藤斗司夫
那須正市
橋詰重雄
山根幸一
山根道子
播磨啓子
宅美壮一郎
3 海外布教
(1)アメリカ
立松文二
安食晴彦
嵐知重
利見充
(2)ブラジル
佐藤晃子
小田信彦
甲藤憲一
(3)沖縄
湧上和夫
湧上つる
井上安正
井上恵美子
四、教祖昇天
1 永遠の住居
石原虎好
2 御供仕え
渋井総斎(二)
あとがき
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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