こんにちは、HIROROです。
今回ですが、岡田茂吉文庫の第54回目としまして、
前々から気になっていました神慈秀明会『神意の離脱』を紹介します。
(某フリマサイトで購入しました^^;)
さてさて、本書の内容につきましては頭からお尻まで
世界救世教の批判であふれかえっています(苦笑)。
(下部の目次を見ていただくだけでも伝わると思います)
以前とりあげました中真佐夫『みちひとすじ 神慈秀明会の歩み』(1983年、タイムライフブックス)から
30年近く経ってから出版されましたが、そこから論調は大きく変わっていない内容となっています。
といいますのも、本書の構成が神慈秀明会さまの機関紙や出版物(「楽苑」、「秀明紙」、「飛天」、「青年エリート会」)から
編年で抜粋していまして、そこに新たな情報は加えられていないため、ある種致し方ない部分もあるかもしれませんが…。
本ブログのポリシーは「他宗教・他宗派の批判・意見はしません」ですので、
あまり突っ込んだことは述べないように気を付けますが、2011年と割と近年に刊行されていますので、
それまでに世界救世教から出版された書籍などにも触れた上で比較するような構成でも良かったのではと感じました。
例えば、本書だけ読みますと世界救世教では善言讃詞を奏上していないように思えますが、
実際は1971年10月の箱根光明神殿本座祭から復活しています。
一方、神慈秀明会さまでは1971年2月の立春祭から復活したようですので(本書315~319ページ)、
「世界救世教よりも8ヶ月先に復活した」という内容にすれば、
外部にもしっかり目を向けていることをアピールしつつ、自教団の評価も高められたと思います。
分派教団の中でも特に世界救世教に対する対抗意識が強かった同教団の論調が
どのようなものであるかを知るには大変分かりやすい本ですので是非とも読んでみては如何でしょうか。
①タイトル
『神意の離脱』
②著者・編者
神慈秀明会 布教部 編集室
③出版社
神慈秀明会 事業部
④出版年月
2011年11月
⑤サイズ
A5判
⑥頁数
380頁
⑦目次
はじめに
第一章 布石
一 ご神格
二 明主様と会主様
第二章 ご帰天
一 ご帰天
二 不祥事
三 御神体廃止
四 御屏風観音様・善言讃詞廃止、改式合祀
五 大黒様廃止
六 正邪の戦い
七 誠の教会
第三章 策謀
一 地区制
二 管長蒸発
三 忍辱
四 奇妙な地上天国祭
五 告発状
六 教規変更
第四章 ご決意
一 藤本先生の霊憑り
二 箱根奉仕団
三 救世会館の破壊
四 関西会長会議
五 籠絡
六 ご決意
七 緊急会議
第五章 離脱
一 離脱通告
二 「光を仰いで」
三 神示の御証し
四 超奇跡
第六章 蠢動
一 蠢動
二 玉手山支部
三 会主様・命様のお命が狙われる
第七章 認証
一 慰霊祭復活
二 「大丈夫」
三 京都府庁へ
四 奇跡の離脱・認証
五 地上天国祭(鋸山)
六 み心を心として
第八章 明主様信仰の復活
一 御神体・大黒様ご復活
二 世紀の祭典
三 神慈秀明会誕生
四 御屏風観音様・善言讃詞ご復活
五 離脱の霊的成就
六 鋸山での三大発表
第九章 信仰
一 『神様中心』
二 『神様を相手とする』
第十章 ご神意
一 『私は根です』
二 夢
三 神光を引き継がれた会主様
四 ひとすじの道
五 「光の祭典」感謝と喜びの集い
あとがき
年表
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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