こんにちは、HIROROです。
今回は岡田茂吉文庫の第60回目としまして、
石原慎太郎『法華経を生きる』をとりあげます。
石原慎太郎氏については過去記事で少し触れましたが、
本書は世界救世教についての記載があるためピックアップしてみました。
内容はやや難解でして全体の要約が難しかったため、
若干反則ぎみではありますが出版社のサイトから引用させていただきます。
<幻冬舎ホームページより>
この世は目に見えない『大きな仕組み』の中にある。
それを解く鍵が法華経だ。
著者の数十年にわたる実践からこれを平易に解き明かした、
混沌の時代を生き抜くための全く新しい法華経ノート。
さて、本書の第五章 信仰への鍵において、
突如、母親の話となり、その流れで世界救世教について触れられています。
あれは私がいくつの年のことだったろうか、
北海道の小樽から湘南の逗子に引っ越してきてから
母が病いがちになり、腎臓の発作で間断に苦しむようになりました。
今でいえば腎盂炎だったと思いますが、当時は抗生物質もなく、
発作が起こると高熱が出て悪寒が走り体じゅうが痙攣して
(中略)
母の病いはその後暫くしてある人から不思議なある療法を勧められ、
それに集中したことで奇蹟のように完治しました。
後に世界救世教と名乗った教団が主唱していた、
医学に頼らず人間がもともと備えている自分の病いを
自分の力で治す力をはたからただ助長する、浄霊という、
この頃よく聞かれる気功のように相手に向かってただ
手をかざすだけでこちらの霊波を送りこむという作業です。
(中略)
私の母はそれがきっかけで、法華経とはまったく関わりありませんが
信仰に入り心身ともに安定して過ごし、おかげで八十三歳という
寿命を頂くことが出来ました。
(中略)
母の奇蹟的な回復を目にして、高血圧に悩んでいた父も
同じ方法による治癒をめざしましたがこちらはかなわなかった。
(中略)
実はそれまで胃弱で悩んでいた私も両親にいわれて
同じ治療を続けて受けましたが、その結果いわれた通り、
浴びるように飲んでいた黒色のにがい胃薬が、不思議なことに
いわれていた通り腎臓の後ろ側に染み出してきて、
下着が黒く汚れ薬の匂いをたてるほどで、
長年の胃弱が半年ほどで完治してしまった。
それを信仰のよすがとして信じている人には当たり前の
ことかも知れないが私にとっては信じがたい、
しかし現実に起きたまさに奇蹟としかいいようない経験でした。
これによると、浄霊により慎太郎氏の母・光子氏の腎盂炎が完治し、
また慎太郎氏の胃弱も治ったとのことで奇蹟体験を目の当たりにしました。
ちなみに母・光子氏は逗子支部の支部長までつとめたそうですが、
父親が浄霊で治らなかったため慎太郎氏自身はずっと信徒ではなかったようです。
①タイトル
『法華経を生きる』
②著者・編者
石原慎太郎
③出版社
幻冬舎
④出版年月
1998年12月
⑤サイズ
四六判
⑥頁数
317ページ
⑦目次
序章 私と法華経
第一章 誰でも哲学せずにいられない
第二章 『十如是』とは何か
第三章 わが身の周りに起こったことの理
第四章 生きている死者
第五章 信仰への鍵
第六章 宇宙と人間
第七章 人間が生きて在る、ということはそも何なのか
第八章 時間とはいったい何なのか
第九章 釈迦が示した人間としての極限最高の境地とは
第十章 仏性への道
第十一章 『実相』とは何なのか
第十二章 人間は永遠なのだ
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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