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福田隆夫『有難い人になるようにー救世真教会長 新井三知夫ー』(@岡田茂吉文庫)

岡田茂吉文庫
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こんにちは、HIROROです。

今回は岡田茂吉文庫の第44回目としまして、
福田隆夫『有難い人になるようにー救世真教会長 新井三知夫ー』を紹介します。

以前、分派教団シリーズにて救世真教さまを取り上げましたが、
拙稿「岡田茂吉没後の世界救世教と分派教団」の調査(お電話での)の御礼としまして、
同教団に論文のコピーを郵送させて頂いていました。
すると先日、同教団会長様から御返事と本書が送られてきました。
貴重なご本を頂き本当にありがとうございました。
大変恐縮ではございますが、有難く頂戴しましてこの度紹介させて頂きます。
また本ブログも見て頂いているとのことで重ねて御礼申し上げます。

さて、本書ですが産経新聞記者を経て大学理事長などを歴任しました福田隆夫氏によって記されています。
福田氏は『吉池創業者 高橋與平物語』(文藝書房、1997年)などの他にも著作があります。
この福田氏は本書の主人公である新井三知夫氏と旧制中学の同級生であり、
同期会などを通じて親交があり、新井氏へのインタビューやその他の取材を基に執筆しました。

福田氏は神霊の家の田中穂光氏とも親交があったとのことで、
新宗教への理解があり、本書も全般好意的に記されています。

本書から新井三知夫氏の略歴を抜粋しますと以下の通りです。

・1930年群馬県中里村に西沢家の十人兄弟の末子として誕生(※旧姓は西沢)
・幼少より利発で将来は医者か学校の教師を期待されていた
・1946年、姉が腎臓を悪くしたが浄霊により完治(万場出張所長・臼井ナツ氏の浄霊により)
・奇跡を目の当たりにして、臼井氏より岡田茂吉『明日の医術』を借り、すぐに入信
・群馬で布教活動を行っていた小野田松造氏と邂逅
・入信時は学生で、新井政子氏の家に学友五人と下宿
・慢性頭痛の新井政子氏と病弱な三人の娘に浄霊を行い治癒
・政子氏は娘三人とも世界救世教入信させ、のちに新井家は群馬県の本部となる
 (三知夫氏は1955年に長女伊代子氏と結婚・入婿し、新井姓となる)
・卒業後は小野田松造氏の直弟子として布教活動を開始
・1955年、光映会藤岡支部長に就任
・1966年、小野田松造氏が世界救世教から独立
・1973年、新井氏が救世真教の第三代会長に就任

この他にも、ボーイスカウト活動や各種奉仕活動、また新宗連の活動など、
様々な取り組みを行ってきていますので、そのあたりはぜひ本書を読んでみて下さい。

同教団では「平日の勤行」として天津祝詞・善言讃詞の奉唱も行っているとのことで(219頁)、
特に善言讃詞の内容は気になりますので継続調査してまいります。

グーグルマップで見ますと高崎市から榛名山に向かう榛名山箕郷線の途中に
同教団が立地するようでして、以下の施設があるとのことです(いつか行ってみたいです)。

・本殿・救世殿
・教主記念館(紫雲閣)
・研修道場(ふれあいセンター)
・茶室閑月庵・書院
・休憩所
・洗心館
・さつき荘
・青少年教育キャンプ場
・さわやか会館
・白大理石救世観音像
・観音霊水
・拝授所
・展望室
・道しるべ広場
(本書52~53頁より引用)

①タイトル
『有難い人になるようにー救世真教会長 新井三知夫ー』

②著者・編者
福田隆夫

③出版社
浪速社

④出版年月
2003年6月

⑤サイズ
B6版

⑥頁数
222頁

⑦目次
序章ー偉い人になるよりは
第一章ー救世真教の教え
 (一)霊体併行
 (二)信仰の対象は
 (三)霊層界について
 (四)浄霊について
第二章ー聖地ご案内ー教団本部の現況ー
 (一)神仙郷は神のお告げ
 (二)聖地取得の経緯
 (三)施設の概要(平成十四年一月現在)
第三章ー新井三知夫=入信まで
 (一)生立ち
 (二)小学生のころ
 (三)中学時代
 (四)十六才(旧制中学四年)の決断
第四章ー新井三知夫=修行時代
 (一)新井政子ー後の義母
 (二)父清美と田中教頭
 (三)病気
第五章ー救世真教の誕生まで
 (一)世界救世教・岡田茂吉教祖
 (二)小野田松造の少年時代
 (三)二人の出会い(岡田ー小野田)
 (四)小野田松造ー群馬県へ
第六章ー紫雲郷のあれこれ
 (一)紫雲郷の建設
 (二)小野田松造の独立
第七章ー新生ー救世真教
 (一)神仙郷の建設
 (二)奉仕活動と社会教育
 (三)集会所の重視
 (四)その他の社会奉仕
第八章ー新井三知夫の言葉、そして思想
 (一)この世は忍土
 (二)言葉の狩人、魔術師
 (三)新井三知夫の思想・信条
第九章ー救世真教と新宗連
 (一)新宗連
 (二)新宗連の目的と事業
 (三)救世真教にとっての新宗連
 (四)新井三知夫の宗教協力
第十章ー救世真教の現在
 (一)布教
 (二)研修の強化・充実
 (三)社会への貢献奉仕
 (四)年中の恒例行事
 (五)平日の勤行
あとがき

イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)

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