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川合輝明『光に導かれて』(@岡田茂吉文庫)

岡田茂吉文庫
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こんにちは、HIROROです。

今回ですが、岡田茂吉文庫の第30回目としまして、
川合輝明『光に導かれて』について解説したいと思います。

本書は今から40年以上前に世界救世教(メシアニカゼネラル)から刊行されました。
筆者は世界救世教総長など重職を歴任した川合輝明氏です。
川合氏は以前取り上げました『天命に生きる』(1991年、MOA商事)と本書の2冊を遺しています。

本書の内容としましては、川合氏が自らの入信・専従した経緯について振り返ったり、
布教活動や一元化で苦心した内容などが記されています。
加えて、川合氏自身が苦労した際に考えたこと・取り組んだことも具体的に書かれていまして、
本業がビジネスパーソンのHIROROとしましても、とてもためになる一冊でした。

一元化に関しましては、盟友・松本明重氏との間で

①事件の解決に金銭をもってしない。要は臭いものにふたをしないこと。
 悪い点があれば、率直に認め、反省、悔悟、ただちに改善を務めること。
②教祖明主様の御教えの一切を、素直に感得し、遵奉する。
 要は御教えを時世に迎合して、つまみ食いをしないということ。
③明主様の立教のご精神の原点に立脚し、御教えを遵奉して一大改革を実践せねばならない。
 そのためには、いかなる誹謗・中傷・妨害にも屈しないこと。
 法廷闘争は言うに及ばず、国政の最高機関においても、
 教義の正当を主張することは、やぶさかではない。
 例え、縛につき、囹圄の身になるともいとわず、ともに献身しよう。
 またそのために似非信者は去り、たとえ信者が三分の一になるとも
 教団の改革を決行しよう。

との盟約を結んだことなど、大変興味深い内容が記載されています。

その他にも、
「スーパースターの存在を必要としない教団にしたい」
「一人の偉大な指導者に頼るのではなく、全信徒がもてる力を出し切って
 信仰できるような、チーム・ワークのよい教団にしたい」

など、現在のMOAにつながるような思想も垣間見られます

川合氏は2009年2月に83歳で亡くなられましたので、
2013年入信のHIROROは一度もお目にかかったことはないのですが、
本書からは川合氏は自分にも他人にも厳しい人だったように感じました。
そのため、内外ともに評判が悪いのかもしれませんが…^^;

(本書巻頭部より引用)

今のところ「川合輝明研究」というのは行われていないようですので、
次の研究テーマにしてみようかとも考え中です。

①タイトル
『光に導かれて』

②著者・編者
川合輝明

③出版社
メシアニカゼネラル

④出版年月
1978年12月

⑤サイズ
四六判

⑥頁数
243頁

⑦目次
序文(松本明重)
はじめに
第一章 生涯を賭けて悔いなき道
 (1)生き甲斐ある人生
 (2)私が賭ける人生
 (3)誠一筋に生きる
 (4)不惜身命の精神
第二章 厳かな美しき死を通して
 (1)生と死に想う
 (2)私の処世訓
 (3)最悪の場合を設定してかかる
 (4)運を天にまかせる
 (5)無欲の強さ
 (6)強い人、弱い人
 (7)苦境で悟る
 (8)苦難に学ぶ
第三章 道を求める人々へ
 (1)心が心を動かす
 (2)己を知ること
 (3)真理に耳を傾ける
 (4)学びつつ教える
 (5)なぜ功を焦るのか
 (6)指導者が一度は陥る穴
 (7)長の座は奉仕の座
第四章 豊かな人生を築く”鍵”
 (1)物にこめられた真心の尊さ
 (2)正しい金銭観
 (3)私の奉仕の始まり
第五章 誰の心にも愛は育つ
 (1)私の体験
 (2)ある会合での出来事
 (3)明主様に学ぶ利他行
 (4)夫婦愛は家庭天国の基
 (5)よりよい人間関係
第六章 私の信仰余話
 (1)取り越し苦労をしなくなった
 (2)われよしは疲れる
 (3)一流とは何か
 (4)心豊かな子供に育てよう
 (5)与えられる前に自分を磨け
 (6)余韻
 (7)天国的修業

イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)

コメント

  1. 髙橋秀徳 より:

    この国には、言論の自由がある…信教の自由がある…素晴らし❗
    共産圏に生まれてこなくて、良かったと思う👍

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