こんにちは、HIROROです。
今回は岡田茂吉文庫の第34回目としまして、
小田信彦『明主様に照らされた日々 わが道程Ⅰ』を取り上げます。
※小田は「しょうだ」と読みますのでご注意ください
まず筆者の小田信彦氏は19歳の時に世界救世教に入信し、
1951~53年(22~24歳)の間、岡田茂吉の側近として奉仕しました。
その後、京都での布教を経て、1955年にブラジル布教のため渡航します。
(以前取り上げました『明主様と先達の人々』の中にも登場します)
本書の内容は大きく9章からなり(目次に数字がふられていないので分かりにくいですが)、
1章が入信から岡田茂吉の側に仕えるまで、2~6章が側近奉仕の体験談、
7~9章が京都布教とブラジル渡航まで、という構成です。
特に貴重なのは2~6章の岡田茂吉を直に見たエピソードでして、
岡田茂吉が時間に厳しく、よく側近奉仕者を叱っていたことなどが記されています。
(本書25頁より引用)
なお、ブラジル渡航後の話は本書には記されていません。
本書タイトルが「わが道程Ⅰ」ですが、続刊は確認できませんでした。
たまに古本で見かけますので是非とも購入して読んで欲しい一冊です。
ちなみに題字は渋井嘉丸氏です。
さて、今回は小田信彦氏について更に補足説明したいと思います。
本書が出版された1987年当時の役職としましては、
「世界救世教関東地区本部代表・株式会社瑞雲取締役」です。
略歴としましては以下の通りです。
1948年:入信
1951~53年:岡田茂吉の側近奉仕者
1954~55年:京都で布教(支部長)
1956~69年:ブラジルで布教
1970年:帰国、その後県本部長など要職を歴任
1994年:有限会社ヒーリング・レイ・オリエンタルを設立、ヒーリング・レイ研究会発足
2007年:帰幽
1994年以降につきましては、ヒーリング・レイのホームページを参考にしました。
同ホームページによりますと、本書以外にも『健康の心理』、『HRと人間回復』、
『未知の扉を開く』、『HRの世界 – 心に糧を蒔く』など複数の本を出しています。
また本書と同じ南斗書房から『御教えに求めて』(1992年、新書判、157ページ)が
出されたとの情報(日本の古本屋)もありますが、現物確認までは至っていません。
また長くなって申し訳ございませんが、ブラジル渡航のきっかけとなりましたのは、
小田氏の先輩である中村市郎氏(青光教会長、のち世界救世教会として独立)の
叔父が中村嘉寿氏(衆議院議員)で、ブラジルを訪問したためでした。
一緒にブラジルに布教に臨んだ中橋稔氏はのちに「ルクス・オリエンス」を立ち上げたという
ネット情報もありますが、こちらも詳細は不明です。
①タイトル
『明主様に照らされた日々 わが道程Ⅰ』
②著者・編者
小田信彦
③出版社
南斗書房
④出版年月
1987年10月
⑤サイズ
B6判
⑥頁数
205頁
⑦目次
魂に刻みこまれた体験 渡辺勝市
明主様のお声が聞こえる 岩松栄
はじめに
起死回生の転機
再発した肺結核
明主様から初めてのご浄霊
病はどこへ、回復に向かう
心身再生のきざし
湧き起こった明主様への感謝(第二回目のご浄霊)
人を包む暖かいお言葉(第三回目のご浄霊)
浄霊の探求こそ課題
明主様の霊衣に包まれて
型にはめず自由を尊重
明主様が期待された人間像
お叱りを受け、立ち直る奉仕者
軽度な全身不随の奉仕者
”お前の失敗は許されないことだ”
失明寸前の女性奉仕者
知恵と転機と行動力を培う
失明の婦人に真夜中のご浄霊
明主様はすべてお見通し
漬物で人を見抜く
誠の墨すり
誠があっても知恵がなければ
(1)ラジオ雑音事件
(2)お芋事件
(3)つい有頂天になって
明主様にご奉仕した床屋の話
(1)忘恩によって御用停止
(2)約束は厳守すべし
明主様の心づかい
(1)碧雲荘での茶会
(2)”御神書は百回拝読せよ”
長唄の先生への約束
物を大切に生かして使う
(1)梅干し半分でも
(2)吸い残しのタバコ
誠の浄霊をされた明主様
与えられた仕事のエキスパートに
人間生命を尊重
箱根美術館完成の夜
全身の震えが止まらぬ恐怖
慢心は禁物
一寸一分の違いも指摘される
神様の眼はごまかせないーA女子へのお叱り
最高の風呂番になれーM氏へのお叱り
夢で叱られる
神の如く厳しく、神の如く柔和に
厄災をも斥ける明主様の霊力
唐三彩の香炉を破損したAさんのこと
疲労の極みに達しても捨身の”救い”
”神様は陶器の鑑定家ではない”
まるで本に意志があるが如く
明主様は黙して語り給わず
誰がブラジル布教を
神と人間の差
神様の道が拓かれる型が出た
明主様の側を離れる決意
明主様にお別れのあいさつ
明主様側近ご奉仕を終えて
三年ぶりに布教の御用
京都支部での相い次ぐ奇蹟
突然届けられた大黒様
支部建設に大黒様のお働き
明主様のご浄化
地上天国祭の神秘ーメシヤ降誕
想像を絶した悲嘆
明主様ご昇天の悲報
”悲しいときは悲しむがよい”
宇治醍醐寺の花見宴
運命を決した祈り
彼女の嘆き
世界布教の第一歩は”ブラジル”
いよいよ渡航の準備に
渡航前の奇蹟
さらば故郷、いざブラジルへ
確信は不動のものに
母との別れ
携帯品の整理
最後の参拝ー奥津城へ
いよいよ出発の日
出船のドラが鳴る、さようなら日本よ
イラスト:きーろ様(Twitter*@ki_ro_iroiro)
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